地方銀行に就職して安定した生活を送りたい!このように考えて就職活動をしている方もいるんじゃないでしょうか?
確かに地方銀行は給与も比較的高く、土日祝日は休みで福利厚生もある程度しっかりしています。知名度も高く社会的なステータスも高いのかもしれません。
ただ、仕事内容はめちゃくちゃ大変です!
私も以前は地方銀行で働いており10年近く営業の仕事をしてきましたので大変さがよくわかります。何が大変かというと、以下の点が大変です。
- 半年ごとに営業成績はリセット
- 営業ノルマの種類が多い
- 支店の成績が悪いと給料も低い
今思えばよく10年近く働いたなと思います。自分で自分を褒めたくなります(笑)
今回は地方銀行の営業の仕事内容とどんな人が向いているかについてお伝えさせていただきます。就職活動をしているという方の参考になれば幸いです。
地方銀行の営業の仕事内容
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私が地方銀行に勤めていた際に行っていた仕事内容は以下のようなものです。
- 既存の取引先である法人や個人事業主への融資提案
- 新規顧客開拓
- 金融商品の販売
- 定期積金の集金
地方銀行のメイン業務と言えば融資なので既存の取引先に融資提案を行います。ただ、このご時世ですので設備投資を行うためにお金を借りる会社は少ないです。
今の融資先だけに頼っていると収益を上げることは難しくなりますので新規顧客開拓をする必要があるというわけです。
新規顧客開拓営業は他の金融機関との融資の取り合い
この新規顧客開拓というのが大変です。基本的にどの法人や個人事業主にも既にお付き合いのある金融機関というのは必ずあります。
また、融資も既にその金融機関から受けているという状態がほとんどです。ということはお金を新たに借りる必要性は基本的にはありません。
でも、こちらとしては営業のために融資をしたいわけです。そうなると融資の取り合いが起こります。
「今借りている金利よりも低い金利で融資しますので借りませんか?」という提案をするわけです。こんな融資争奪戦が繰り広げられているのが地方銀行の融資というわけです。
金融商品の販売は数打てば当たる作戦
融資の他にも今は金融商品の販売業務も行います。最近では若手社員は金融商品の販売がメイン業務となってきています。
金融商品というのは投資信託や個人年金保険、学資保険、個人向け国債などの総称です。これらを個人や法人顧客に販売するのが仕事です。
地方銀行で金融商品を購入する方は基本的にインターネットを利用しないような方々です。インターネットを利用される方ならネットで購入するからです。
その方が断然購入手数料は安いですからね。そんな方を相手に元本割れリスクのある金融商品を販売するわけです。
本当に自分が良いと思っている商品ならお客さんに提案できますが、そうでない商品も営業ノルマのために販売する必要があります。
定期積金の集金業務
毎月決まった金額を積み立てて貯めていく商品のことを定期積金というのですが、その毎月の決まった金額を集金に行く業務があります。
法人や個人のお宅に訪問し数万円を回収するという業務です。これがとても面倒くさいんです。
法人であれば毎月訪問することにより新たな融資に繋がったりすることもありますのでメリットはあります。
しかし、個人の顧客先で一度金融商品の販売を断られた先であると営業的に訪問するメリットはほとんどありません。
毎月訪問することで何らかのチャンスはあるはずだ!と言われる方もいますし、たまには何らかの形で報われることもあります。
ただ、そんなことは10年近く働いてきてほとんどありませんでした。そう考えるとなくても良い業務かななんて思ったことは何度もあります。
地方銀行の営業できついこと・不満に感じること
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営業をしていてきついことや不満に感じることは数多くありましたが、特にきつかったことは以下の点です。
- 半年ごとに営業成績はリセット
- 営業ノルマの種類が多い
- 支店の成績が悪いと給料も低い
まず、半年ごとに営業ノルマがリセットされるのはきつかったです。どれだけ頑張って営業成績を上げても半年後には全てリセットされて0からのスタートです。
また半年間同じ業務を繰り返すのかと思うと嫌になりました。これを定年まで何回繰り返すんだ?と考えたら辞めたくなりました。
営業ノルマの種類が多いこともきつかった点です。営業は融資だけでなく金融商品の販売やクレジットカードの契約も取ってくる必要があります。
限られた時間の中で全て達成する必要があります。達成可能な現実的なノルマであれば頑張れますが、基本的に目を背けたくなるようなノルマが与えられます。
一つだけでもきついのに、全て達成するなんて無理だろうと同期と何度も愚痴を言い合いました。
一番不満だったのはどれだけ自分のノルマを達成しようと支店の成績が悪いと給料が低いという点でした。連帯責任というわけです。
頑張ったところで給料が上がらないのでモチベーションはだだ下がりです。
地方銀行の営業に向いているのはこんな人
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地方銀行の営業の仕事が向いているのは以下のような人です。
営業に向いている人
私の同期は100人近くいましたが、5年経った頃には半数程度は辞めていました。地方銀行で営業として働けられる人は以下のような人だと思います。
- 精神的に凄くタフな人
- 勉強し続けることができる人
- 気配り上手な人
- 正確な業務を行うことができる人
まずは精神的に凄くタフでないと生き残ることは難しいです。上司から営業ノルマについて毎日のように詰められますので精神的に弱い人だと長続きしません。
また、金融業界は日々変化していますので勉強し続ける必要があります。顧客との会話をするにしてもある程度の金融知識がないと世間話もできません。
ですので、毎日ニュースを見たり日経新聞を読んだりし、勉強し続けることができる人でないと営業を続けることは難しいです。
気配り上手であることも営業を行っていく上で重要なことです。顧客は営業の仕事をよく見ていますので気配りができないと嫌われます。
嫌われてしまうと営業なんてできませんし、最悪の場合担当を変えてくれなんて言われることもあります。そうならないためにも気配り上手で相手のことを気遣える人である必要があります。
お金を取り扱う仕事なので、他の業種よりもこの能力は必要となってきます。
地方銀行で営業の仕事をしたいと考えている人へのアドバイス
地方銀行での仕事は多岐にわたり、しっかりと働くことで社会として必要なスキルを身につけることができます。
ですので、地方銀行で営業として働くことも悪くはないと思います。
ただ、業務は大変ですし営業ノルマも多いです。精神的にタフでないと続けることは難しいですので覚悟する必要はあります。
地方銀行である程度の期間働くと転職では有利になりますので、就職した方は数年間頑張ってみて下さいね。
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